・視線入力ってなに?
視線入力とは、画面に表示されている文字を見ることによりその文字が入力できるシステムのことを言い、 主に重度肢体不自由者のコミュニケーション支援装置として開発されてきました。
・視線検出の方法は?
カメラを用いた視線検出方法が最も一般的です。例えば、画面上のある点を見つめた場合、当然眼球はそちらを向きますよね? その瞳孔の動きをカメラで追跡して視線の向きを割り出し、画面上のどこを見つめているか特定することができるのです。
しかし、カメラを用いた視線検出方法では、眼とカメラとの距離を固定する必要があり、使用者に対して 大きな負担がかかるので実用的ではありません。そこで、我々の研究室では使用者の負担を軽減するため、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使用する事により、眼に対して入力画面を固定するシステムを提案しています。 また、を用いるとカメラでは眼球運動を測定できないのでを用いることにしています。
・EOGって何?
EOG法というのは、眼球の角膜側に+、網膜側にーとする10〜30mv程度の角膜ー網膜電位を利用した眼球運動測定方法のことを言います。
例えば、右図のように上側を+、下側をーとして電極を貼ると、上を向いたときの電位変化は+となり、下を向くとーの電位変化が得られます。
・実際にEOGを利用して入力をしてみよう!
EOGの電位変化を利用して眼がどのくらい動いたのかがわかり、入力したい文字領域を1秒間注視するだけで入力できる!
・問題点
電位変化は視線の移動のみを表すのではなく、瞬目が起きた場合でも電位が変動してしまいます。 実際にで測定したデータを見てみましょう。
上記の様に移動と瞬目では電位の大きさが全然違います。これによって瞬目に移動がマスキングされてしまうので、瞬目をどのように処理するのかが 問題となっています。